
別の奏者が読める図形の音楽譜を作る方法
図形による音の楽譜とは?
図形楽譜は視覚的指示で音楽を示唆・指定します。John CageやEarle Brownらは1950年代初頭に型破りな記譜を探究しました。ここでは日常音の24秒楽譜と、他奏者が従える凡例を作ります。IRCAMはCageのWater Music(1952)を説明し、GettyはBrownのDecember 1952を記録しています。
五線譜は慣用記号で音高と音価を示し、強弱や表情も記せます。図形譜は作品依存の視覚指示を使います。ここでは音高を省き、出来事の時刻を秒で指定します。
各記号に一つの音の意味を与え、全て凡例に書きます。自由な解釈を招く図形譜もありますが、今回は説明なしで他奏者が読める紙面が目標です。CardewのTreatise Handbookは解釈指示を与えない決断を説明し、図と音の関係を開いたままにします。奏者は個別解釈や共有決定を作れますが、固定記号辞書は指定されません。

標準記譜の4小節は音高、音価、毎分4分音符80拍のテンポを指定します。
下の図形例は音高付き音符を、秒軸に置いた短音と持続音へ替えます。

別の4出来事の図形譜。0秒と10秒に短音、4–8秒と12–16秒に持続音。音高は未指定。
2例は演奏指示の別方式。五線は音高と音価、図形例は秒による短音と持続音を指定します。

慣用的音高・リズム記号と、その作品内で定義した音を秒軸へ置く指示という違いです。
手順1:制御できる3音を選ぶ
快適ならボディパーカッションと柔らかな声が便利な出発点。必要なら静かで反復可能な別音へ替えます。
最初は凡例を短くし全指示を確認できるよう3音に限定。BBCのSpooky Worldレッスンはグループが画像の音を選び、譜を演奏し、聴き手に特定させる別方式です。より自由な活動ならBCMGは6画像を考えて音を探究するよう勧めます。

6段階作曲手順には見える時計を使う相手の試演と、話し合い後の改訂を含みます。
最初に向く選択:
- 一度の手拍子(短く鋭い、一動作)
- 机へ指先で穏やかに2回タップ(別々に指定した2時点)
- 柔らかく持続する「sh」(声で数秒保持)
3音の違いは3点。長さは手拍子がほぼ瞬間、タップが独立2打、shが息の続く間。音源は手、指先、声。部屋での響きも違います。目を閉じ3種類を区別できるか聞きます。
確実に始め快適に反復できる音を選び、記号を描く前に静かに試します。不快な動作なら代替を選びましょう。
手順2:各音に一記号を考える
3音を選んだら各一記号。小マス内で1、2秒で描け、離れて見ても他2つと一目で違い、可能なら音の性格を連想させること。最後は任意ですが初読で凡例を覚えやすくします。

3記号:手拍子の黒点、タップの縦線2本、持続shの横棒。一目で異なる形です。
こちらで使う例は、配布資料435の次の記号です。
- 点(●)は手拍子。一つの鋭い衝撃に見えます。
- 縦線2本(‖)は指先タップ。線のペアが音のペアを連想させます。
- 横棒(—)はsh。長さが持続を示唆します。
凡例を作ります。一記号一行の単純表で、音名、記号図、正確な作り方の短い指示の3要素が必要。「手拍子」だけでなく「手拍子—点で穏やかに一回」なら動作と音のあり方が伝わります。
手拍子=● 点で穏やかに一度手をたたく。
タップ=‖ 各線の指定時刻に指先で一度たたく。
Sh=— 棒の左端から右端まで柔らかいsh。

3記号楽譜の完全な凡例。各項目に音名、記号、短い指示があります。
譜の全記号を凡例へ。後で第4音を加えるなら渡す前に第4行を追加します。時間軸にあって凡例にない記号は何をするか分かりません。下がその例です。

譜には持続棒があるのに凡例は点と2本線だけ。共有前に欠けたsh指示を加えます。
相手が質問せず使えるよう規則を紙に書きます。点は常に手拍子一回、2本線はタップ二回、棒は柔らかな持続shです。
手順3:時間と高さの意味を定義する
この譜は横軸が時間で左から右へ読みます。他作品は別方向、空間配置、奏者選択もあるので個々の指示を読みます。Brown自身のDecember 1952解説は複数の実現可能性を持つ譜を説明します。
今回は高さと記号サイズは音を変えません。全記号を一本の中心線へ。形が音を特定し色は視覚補助だけ。sh棒の横幅が持続です。

4秒枠6つで0–24秒。秒目盛から位置を読み、一部は枠の途中に始まります。
等しい4秒枠6つを使います。見えるストップウォッチを共有基準とし、予備カウントを決め0で開始。6秒と22秒のタップは枠途中なので表示を見えるままにし、24秒で停止。枠境界を声で知らせるなら6、22秒のタップも合図します。
こちらの曲は配布資料435で4秒×6枠、計24秒。アイデア提示、発展、対比、解決という短曲の基本曲線に十分で、一授業内に全試演と改訂を回せる短さです。
手順4:4秒枠6つへ出来事を置く
横長長方形を等しい6マスに割り、左から1–6。下の境界に0 s、4 s、8 s、12 s、16 s、20 s、24 sと書き、合図前から明確な時刻基準を与えます。
音の開始枠へ記号を置きます。枠内横位置が重要で、左端なら枠開始、右端なら枠終わり近くで始まります。

0秒に点一つ。第1枠開始で一度手拍子します。
短音、例えば手拍子は点記号で、途中開始も横位置で指定。自然に終わらせ、余韻が予約無音へ漏れない音を選びます。
持続音、例えばshは横棒。幅が保持時間で、一枠ぴったりなら4秒、二枠なら8秒。比例関係が情報です。

第3枠8–12秒をまたぐ横棒。柔らかなshを4秒保ちます。
比例間隔なので横距離2倍は経過時間2倍。一マス4秒なら二マス棒は8秒です。
持続音について五線が同じ考えをどう表すかも役立ちます。

この4/4では全音符が4分音符4拍。図形棒は時間軸に明記した目盛で長さを示します。
配置規則:
- 時間軸右端を越えない(全出来事は24秒までに終了)
- 予約無音枠で開始、継続、残響する音を置かない
- 枠境界の記号はそこで始まる枠に属する
- 同枠に複数出来事も可(別横位置で独立を示す)
資料435の全モデルは6枠中5枠に7出来事を置きます。

全24秒図形譜:7出来事、活動5枠、無音1枠(第4、12–16秒、網掛け)。時間軸の全記号が凡例にあります。
現資料の2線は各指定時刻のタップ、1線一打です。第2枠は4、6秒、第6は20、22秒。計4タップ、2手拍子、1持続shで7音出来事。各線横位置を別々に読みます。
手順5:無音枠を一つ確保する
丸4秒の完全無音枠をちょうど一つ確保。開始も継続も残響も不可。持続音は左境界までに終え、次音は右境界以降。SILENTと表示します。

第4枠12–16秒は無音。網掛けが意図的無音と偶然の空欄を区別します。
重要な理由は二つ。
第一に無音は音の後の余白と次への期待を作ります。丸一枠を確保して休止位置を決めます。
第二に、意図を知らない奏者には空枠が曖昧です。無表示なら「無音を意図」「記入忘れ」「アイデア切れ」のどれか。表示で誤読を除き、12–16秒何もしない明確指示にします。
無音の第4枠が2活動区間を分け、終区間は冒頭の手拍子とタップを思い出させますが、活動–無音–活動だけでABA形式とは言えません。初版は内側に無音を置き前後を聞きます。冒頭や末尾も試せますが、時間合図は開始終了を示す必要があります。
無音と構造で曲全体を組織する広い話題は「音楽形式:曲の組み立て」へ。複数音が同時か一声だけかという無音と音層の関係は「テクスチュア:同時にいくつの音が鳴る?」へ。
自分の6マス譜を描き、一枠完全無音、全3音使用、全音0–24秒内を保ちます。一出来事の位置か長さを変え、何が違って聞こえるべきか説明します。

別の有効譜:0で手拍子、4–8無音、8と10タップ、12–16sh、16手拍子、20と22タップ。
順位づけず聞いて2版を比較。無音を早めると次音への期待時点が変わり、持続音を移すと周囲の短音が変わります。凡例を固定して時間だけの効果を聞きます。
手順6:譜と凡例を別の奏者へ渡す
初試演前に、全出来事付き時間軸と全記号名・説明付き凡例を清書。同ページか一緒に渡します。凡例なしの譜は地図の凡例を抜くようなものです。

凡例3項目を左から右へ読み時間軸を追います。shは棒の端で開始停止し、第4枠を無音に保ちます。
渡すものは3つ:
- 譜の清書(時間軸と全出来事)
- 凡例(全記号の名前、図、説明)
- 合意した予備カウント、途中出来事の合図、24秒停止を伴う見える時計
その後は話すのをやめます。
見た目より難しく、先に意図を説明、記号を実演、難枠を警告したくなりますが抑えます。説明が穴を埋める前に譜だけが何を伝えるか知るのが目的。先に説明すれば譜について学べず、自分が説明上手だと分かるだけです。
初読全体をコメントせず聞き、各枠の動作、ためらいや凡例を見返す瞬間、予想外の音を記録。それがデータです。
こちらの「練習129:別の奏者はあなたの音の楽譜を読める?」を試します。修復課題は第2枠の手拍子点に誤ラベルSh、第4枠はSILENTなのに音があります。ラベルをClapに直し第4枠の音を除き、凡例は保ちます。その後空白軸と相手試験の問いで自作を計画します。
手順7:試演後に曖昧な指示を一つ直す
聞いたものと意図を比べ、奏者がどう理解したか聞きます。理解したが合図を逃したなら合図練習、違う動作と理解したなら指示を書き換えます。

試演で不明瞭な指示が分かります。修正して再試験します。
報告された試演でなく仮例です。凡例が「Sh—続けて」で無音枠も続いたとします。理由を聞き、「次音まで」と読んだなら「棒の左端から右端だけ柔らかくsh。ここでは8秒開始12秒停止」と修正。新奏者に渡し12–16秒が静かか確認します。

「続けて」を明確な両端へ。8秒開始、12秒停止、その後12–16秒無音。
奏者の理解を聞いた後、下の案内で編集箇所を選びます。

よくある4問題と修正。初試演後に確認します。
比較が具体的編集課題を与えます。読みが意図と違った場所、理解内容を聞き、混乱の原因指示を変更します。
よくある問題と修正:
曖昧すぎる凡例。「音を出す」「何かする」では具体性なし。正確な音名、記号、発音法の一文へ替えます。
一記号を二用途に使用。手拍子と指鳴らしを両方点にしたなら、一方へ新記号を与え定義します。
棒のない持続音。8秒shのつもりが点なら短音として読まれます。二枠をまたぐ棒へ替え、幅を指示にします。
表示のない無音枠。第3枠の意図が静かでも空欄に見えて即興音が入ったなら、網掛けとSILENTを追加して明示します。
改訂譜を再試験し、可能なら新しい読者に渡し、初回練習の助けなく伝わるか確認します。
この一致が実用上の成功記譜の定義。異なる2奏者が初見で同じ解釈をすれば指示は明確です。どの記譜でも難しい達成を、図形譜が小規模に教えます。
このレッスンの無料ワークシート
記事に対応する無料シートをダウンロード:

配布資料435のモデル譜と奏者確認カード、続いて練習129の修復課題と空白時間軸。
- 配布資料435:音の楽譜には凡例が必要 — 3記号、24秒モデル、音種・無音・出来事数・明確化する一指示を確認する演奏後カード。
- 練習129:別の奏者はあなたの音の楽譜を読める? — 2誤りを修復、空白時間軸で作曲、相手の解釈と改訂を記録。
- 強弱のはしご — ppからffの6強弱。
- テクスチュア — 音楽の線がどう組み合わさるか。
- 音楽形式 — 回帰と対比の区間。
資料のTry it first(まず試す)は先に凡例を隠し、公開前後の読みを比べます。この記事の試験は譜も凡例も見える状態で文言自体を試します。両方式とも紙面が供給する情報を聞けます。
完成譜と改訂凡例は一緒に保存。Tissimo教師はライブで相手の読みを聞き、時間の問題と不明瞭指示を分ける助けになります。
出典
この記事をオンラインで読む:https://tissimo.co/ja/articles/compose-graphic-sound-score-with-legend

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