Skip to main content
戻る
ブログ記事「初めてのスネア・ブラシ:連打ではなくスウィープを持続させる」のカバー画像

初めてのスネア・ブラシ:連打ではなくスウィープを持続させる

ブラシがスティックと違う音になる理由

初めてワイヤーブラシを持つと、スティックより軽く、音も全く違うと気付くでしょう。スティックでは木がヘッドを打ち、跳ね返り、音がすぐ減衰するため、各音に鋭いアタックがあります。ブラシは違います。扇状のワイヤー先端が1点でなく広い面に触れます。コーテッド・スネアヘッドを引くとワイヤーが白い塗膜の質感に引っ掛かり、破裂音ではなく持続する「シュー」という音を生みます。

この摩擦こそ要点です。指先で触れる白またはオフホワイトのコーティングが、ワイヤーの毛先に適度な引っ掛かりを与えます。透明なMylarヘッドでは毛先が引っ掛からず滑り、スウィープ音はほぼ出ず、持続する質感は消えます。ブラシを使う価値のある持続音を出すのはコーテッドヘッドです。だから第3節の機材確認は形式ではなく実際の手順なのです。

ワイヤーブラシは1920年代初頭のジャズドラムに登場しました。確認された最初のブラシ録音はChauncey Morehouseによる1923年のもの。1930年代までにCount Basie BandのドラマーPapa Jo Jonesがスウィープをジャズリズムの重要部分へ磨きました。後に著書The Sound of Brushes(Alfred Music)で技法を記したEd Thigpenは、タップやティックから持続する「シュー」というスウィープまで6種の音を挙げています。

本記事は持続スウィープに集中します。読み方、1小節全体にわたり出す方法、タップとの区別を学びます。

タップとスウィープ:2種類のブラシ動作

スネアヘッド上のブラシは根本的に異なる2種の音を作れます。違いは強さではなく、ヘッドに触れ続けるか離れるかです。

4拍にわたるスウィープの連続接触とタップの離散的な接触点を示す水平時間軸。

スウィープ(上):ワイヤーが全音価にわたりコーテッドヘッド上に留まる。タップ(下):打って持ち上げ、接触の間に隙間ができる。

タップは小さなスティックストロークのようなものです。ブラシを上げ、下ろして先端を短く触れさせ、再び上げます。結果は短くこもったクリックで、明確な開始と終了を持ちます。タップ間は空中です。第2・4拍の4分音符タップなら1小節に2回触れ、大半は空中にあります。

スウィープは逆の動きです。広がるワイヤーをコーテッドヘッドに置き、上げずに表面を動かします。塗膜を連続して引くので、動き続ける間は持続したシュー音が出ます。ヘッドから離れるまで音は止まりません。4拍を一つの連続動作にする全小節スウィープは、第1拍から次小節の頭まで途切れない音で満たします。

ブラシ経路図2つ。スウィープは連続動作を示す波打つ弧、タップは隙間のある独立した2点。

左:スウィープの経路はずっとドラム面上。右:タップは短く触れた後ブラシが空中を移動。

音も明確に違います。下の比較の通り、スウィープは記譜された長さ全体を満たし、タップは始まるとほぼ同時に終わります。

比較カード2枚。スウィープは持続するシュー音と全音符、タップは個別のクリックと4分音符と表示。

スウィープは記譜音価全体を満たし、タップの音は始まるとほぼ同時に終わります。

初心者に難しいのは、遠くから見るとタップとスウィープが似ていることです。どちらもドラム近くでブラシを動かします。違いは接触が連続か断続かだけ。演奏前に「今ヘッドに触れているか」と確認すると役立ちます。音価全体で答えが「はい」ならスウィープ。「はい、いいえ」を繰り返すなら意図しなくてもタップです。

楽譜を見る前に、机に手を平らに置いて試します。手のひらを上げずゆっくり引くのがスウィープ。次に3本の指を下ろして上げてたたくのがタップ。連続接触と断続接触の感覚こそドラムで育てるものです。

先生と行う機材確認

最初のスウィープ前に先生と3点を確認します。任意の好みではなく、技法が成立するかに関わります。

機材チェックリストの図解。コーテッド・スネアヘッド、広がるワイヤーブラシ、先生の確認の3項目。

最初のスウィープ前に3点すべて確認します。

コーテッド・スネアヘッド。スネアの打面を見ます。コーテッドは白かオフホワイトで少しマットな感触。透明ヘッドは透明フィルムに見え、スウィープ音を出せません。塗膜がワイヤーに必要な摩擦を加えます。先生がヘッドの種類とブラシに適した状態か確認できます。

広がるワイヤーブラシ。すべてのブラシが同じではありません。スウィープには伸ばすと柄からワイヤーが扇状に広がるものが必要です。扇形が塗膜の広い面に触れます。収納式はワイヤーを柄から引き出し、片付けるとき押し戻します。演奏前に伸びているか確認。ワイヤーはナイロンより明瞭なスウィープ音になりやすく、この最初の練習では標準の選択です。

先生の確認。先生があなたのドラムで実演してから試し、環境に合う経路方向、具体的な弧や楕円を選びます。方向の教え方は先生によって違い、適切な経路は握り、腕の角度、ドラムの高さなど記事では評価できない要素に依存します。この手順を飛ばさないでください。

3点を確認したら楽譜を見る準備完了です。

ブラシ譜の読み方:スウィープ、タップ、休符

ブラシは左に打楽器記号のある水平1線の打楽器譜に書きます。スネアはその線上で、各音符がブラシの異なる動作を指示します。

4/4の1小節、上に「sweep(スウィープ)」と付いた全音符1つ、続いて全休符小節。

1線譜の全音符は小節全体でブラシをヘッドに置き動かし続ける意味。次の全休符が持ち上げる合図です。

全音符(符幹のない白い符頭)は小節を満たします。「sweep」の語付きなら第1拍で置き、第4拍を通して連続して動かす意味です。4拍すべて途切れない音にします。4/4で4分音符=60なら連続接触は丸4秒。音価の関係を復習したいなら2分音符ワークシートと4分音符ワークシートを確認してから進みましょう。

全休符(線の下にぶら下がる小さな黒い長方形)は小節全体を静かにします。ブラシ譜ではヘッドから上げる指示です。スウィープとシュー音が止まり、次小節まで空中で待ちます。休符ワークシートですべての休符記号と休符中の数え方を復習できます。

第1拍4分休符、第2拍「tap(タップ)」の4分音符、第3拍4分休符、第4拍「tap(タップ)」の4分音符の1小節、続いて全休符小節。

1小節2タップ、第2・4拍。4分休符はブラシが空中にある拍。

「tap」の語付き4分音符は特定拍に現れ、短く打って上げるよう指示します。間の4分休符はその拍に空中にあることを確認します。ブラシ譜の休符は書かれた沈黙だけでなく、「今ヘッドから離す」という能動的な指示です。

拍子記号は曲頭で1小節の拍数と1拍になる音価を示します。4/4は1小節4拍、4分音符が1拍。本記事はすべて4/4です。譜頭の数字が初めてなら4/4拍子ワークシートを確認しましょう。

第1、2、3、4拍に拍番号を付けた4分音符の1小節。

4/4の4拍。4分音符ごとに1カウント。ブラシを持つ前に声で数え、各拍を軽くたたきます。

スウィープ前にメトロノームを60に設定し、膝をたたきながら4拍声で数えます。その安定した拍をスウィープの中でも保ちます。毎拍アクセントを付けるのではなく、動く間に拍の通過を感じます。

最初のスウィープ:4拍の連続接触

最初の練習は2小節です。1小節連続スウィープ、その後1小節沈黙。

1線譜の2小節。第1小節は「sweep(スウィープ)」の語付き全音符、第2小節は全休符、4分音符=60。

第1小節は全4拍ヘッドに接触。第2小節は持ち上げ静止。繰り返します。

目標は第1小節全4拍の途切れないシュー音。第2小節の休符は無駄ではなく、整え直し、呼吸し、起きたことに気付く時間です。

演奏前にワイヤーを完全に伸ばし、先生が示した辺りへ広がった先端をそっと置きます。ワイヤーが塗膜に引っ掛かる軽い抵抗を感じるはずです。それが音を生みます。

第1拍で動き始めます。方向は先生が示した通り。常に接触させ、位置を直すために上げず、弧の途中で止まらず、アクセント拍に「タップ」もしません。このスウィープにアクセントはなく、一つの連続した均等な動きです。

第2、3、4拍も動きを途切れさせず続けます。声で数えると安定音の間に4拍が進むのを感じられます。よくある問題はカウントでうっかり上げること。特に第3拍に無意識のスティック風アクセントを付けがちです。音がつまずけば一瞬ヘッドから離れています。

休符の第2小節でブラシをきれいに上げます。引きずりながらでなく真上へ引き上げ、休符に音を出しません。

新しいワークシート「ブラシを動かし続ける」はこの練習に対応する印刷用ガイドです。資料478は経路図と楽譜を上下に示し、♩=60のクリックガイドと独立タップ音源(第2・4拍)付きです。

資料478「ブラシを動かし続ける」ワークシートのプレビュー。

資料478は4/4のスウィープと休符のパターンに経路模式図、音源、先生に見てもらう注記を添えています。ワークシートは次で公開予定です:tissimo.co/worksheets/snare-brush-sweep-contact-span。

第1小節のシュー音に聞こえる切れ目がなく、第2小節が本当に無音という安定状態になったら、短い版を試します。1小節内に2分音符スウィープと2分休符を置きます。

第1拍から「sweep(スウィープ)」の2分音符、第3〜4拍に2分休符の1小節、続いて全休符小節。

2分音符は2拍。第3拍で明瞭に上げます。2分休符が息継ぎです。

この2拍スウィープは見た目以上に難しく、休符が早く来て落ち着く時間が短いためです。2拍途切れず動かし第3拍で正確に上げられれば、fig-04の4拍版はより自然になります。

タップを加える:スウィープ小節とタップ小節を交互に

全小節のきれいなスウィープが保てたらタップを加えます。2動作の対比は多くのブラシ演奏の基礎です。

資料478の4小節パターンです。

4小節。第1は全音符「sweep(スウィープ)」、第2は4分休符+4分「tap(タップ)」+4分休符+4分「tap」、第3は全音符「sweep」、第4は第2と同じタップパターン。

資料478全体:スウィープ小節、タップ小節、スウィープ小節、タップ小節。毎小節動作が交代します。

第1・3小節は既習スウィープ。第2・4小節は第2・4拍だけタップ、第1・3拍は4分休符です。

第1から第2小節へ来たら小節線で上げます。第2小節の第1拍は4分休符で空中。第2拍に先端を下ろし短く接触するタップ。第3拍は再び休み、第4拍タップ。

第2小節のタップは大きく強調する必要はありません。♩=60で短い接触2つ、小さく明瞭なクリック2つとその後の沈黙です。

戻る移行(第2から第3小節)は単独練習の価値があります。第2小節第4拍にタップし、間を上げ、第3小節第1拍に置いてスウィープ開始。拍を切らずに行います。初回は小節線が分からず開始が遅れがち。声で数え、メトロノームに従います。第3小節第1拍のクリックが接触の瞬間です。

最後に休符小節を足した拡張版です。

4小節。第1スウィープ、第2タップパターン、第3スウィープ、第4全休符。

資料478のパターンと同様ですが、最後は全休符の小節です。繰り返す前にきれいに止める機会です。

対比用にタップだけ2小節を、スウィープ小節と比較します。

同じタップパターンの2小節。第2・4拍のみタップ、第1・3拍は休符。

第2・4拍のタップ2小節。その後すぐスウィープ2小節を弾き、接触の感覚の大きな違いに気付きましょう。

練習「触れ続ける、それとも上げる?」で書かれたカードだけからスウィープとタップを見分けられるか試します。練習182は連続・断続を含む異なる経路図4枚を示し、答えを見る前に各図を分類します。

練習182「触れ続ける、それとも上げる?」ワークシートのプレビュー。

練習182は音を聴く前に経路カードでスウィープとタップを見分ける目を育てます。近日公開予定:tissimo.co/worksheets/snare-brush-contact-or-tap。

また、16ステップ・ドラムパターンのワークシートは異なる拍で異なる層が活動する仕組みの理解にも役立ちます。一方の手がスウィープし、他方が後に独立したタップを学ぶときも同じ原理です。

協調を加える:拍ごとにスウィープとタップを交互に

次の段階の予告として、毎拍交互にする2小節図を示します。

2小節。各小節の第1拍は4分音符「sweep(スウィープ)」、第2拍4分「tap(タップ)」、第3拍4分「sweep」、第4拍4分「tap」。

毎拍スウィープとタップが交代。協調練習であり、試す準備ができたか先生が判断します。

初日のルーティンには含めません。記譜の先を示すためのもので、各拍に個別ラベルがあり、手がヘッド上に留まるスウィープと離れるタップを交互にします。全小節スウィープと基本タップが安定したと先生が確認するまで試さないでください。

練習ルーティン:観察点と進む時期

最初のパターンが確実になるまで毎回使う5手順です。

5手順の練習図解。1テンポ60、2タップせず置く、3全4拍動く、4休符で上げる、5聴いて繰り返す。

順番に進みます。手順2が自然になるまで3へ進みません。

手順1:メトロノームを♩=60に設定し、始める前に声で4拍数えます。メトロノーム・ワークシートは使い方とクリックへの合わせ方を説明。ゆっくり始めるのは任意ではありません。60なら接触を感じ、持ち上がりに気付く時間があります。

手順2:タップせずブラシを置く。音楽開始前に広げたワイヤーを置き、接触を感じます。開始位置と方向は先生が示した通り。この段階はまだ演奏でなく、ワイヤーが塗膜上にあり抵抗を感じるかの確認です。

手順3:全4拍を通して動く。第1拍で先生の示した弧や経路を開始。1、2、3、4と声で数え、毎カウント接触を保ちます。これが練習の中心で、他は準備か回復です。

手順4:休符で上げる。第2小節が来たら真上へきれいに上げ、引きずりません。全休符中は静止。この沈黙で休符が偶然でなく意図的だと確認できます。

手順5:聴いて繰り返す。前に2問。4拍全体でシュー音に隙間はなかったか。休符は完全に無音か。両方はいなら正しい1周期です。途中で切れたら拍を記録し、次はそこに集中します。第3拍が最もよく切れる場所です。

次へ進む時期:先生が準備を判断します。生徒と先生で合意する妥当な目安は♩=60で3周期連続成功、4拍完全なシュー音、休符小節は明瞭な沈黙、スウィープ中に偶発タップなし。速度でなく一貫性の目標です。単独スウィープが安定する前に4小節交互パターンへ進むと、不安定な動作からタップへ往復するため第2小節が難しくなります。

追加練習教材。以下は本内容を支える、記事中にもリンクしたワークシートです。

本記事に直接対応する新しい2枚を制作中です。

この記事をオンラインで読む:https://tissimo.co/ja/articles/snare-brushes-continuous-sweep-first-pattern

この記事は役に立ちましたか?
よくないねボタンいいねボタン
フィードバックへのお礼の画像フィードバックをありがとうございます

コメント