
初めてのギター部分バレー:1本の指で3弦を押さえる
バレーコードは1本の指で複数の弦を同時に押さえます。6弦すべての前に、多くの講師が紹介する簡単な形が部分バレー、ミニバレー、ハーフバレーです。隣接する少数の弦、ここでは1・2・3弦だけに指を平らに置き、1本ずつ弾いてすべて明瞭に鳴るか確認します。
本記事はその確認手順を扱います。1指の置き方、1弦ずつ弾く音の点検、聴くべき点、指の圧を増やさずに対処する方法を学びます。第5・第7フレットという二つの具体的な練習地点から始めます。
本記事に対応する無料教材は、バレーの各弦を確認しよう(講義資料453)と、もう一度確認すべき弦は?(練習153)です。
1. 部分バレーとは
ギターのバレーは同じフレットで1本の指を弦に平らに渡して押さえる奏法です。フルバレーは6弦すべて、部分バレーはその一部を覆います。
本課は標準調弦の最も高い3本、1・2・3弦を覆います。最も細い1弦はE4(MIDI64)、2弦はB3(MIDI59)、3弦はG3(MIDI55)です。フレットに1指を平らに置くと、3本が指の同じ部分の下を通ります。

第5フレットの部分バレー。1指は1・2・3弦だけ。4・5・6弦は弾きません。
フルとの重要な違いは、押さえるのが6本でなく3本だけなことです。フルがまだ楽でない奏者の現実的な入口になります。実際の和音配置にも現れ、第5・第7ではAm・Bmの形の上3音となるので、すぐ音楽的に役立ちます。
初心者によくある誤りは、弦が詰まると強く握ることです。圧を増すのが答えであることはほとんどありません。大抵はフレット金属から遠い、平らでなく斜め、接触が不均一という配置の調整です。各弦を別々に弾いて聴く点検で、問題の弦と見る場所が分かります。

部分バレーの指配置。圧より接触位置が重要です。
2. 押さえる弦
本練習は1・2・3弦です。開放音と第5フレットの実音は次の通りです。

第5フレットの1・2・3弦。1指で覆うとA4(1弦)、E4(2弦)、C4(3弦)、イ短三和音の音になります。
4・5・6弦は使いません。右手の付け根で消音するか、単に弾かないようにします。焦点は1指と1・2・3弦の接触です。
標準的なギター五線譜は実音の1オクターヴ上を書く、西洋記譜のギター音楽の慣習を使います。書かれたC5、E5、A5は部屋ではC4、E4、A4です。弾くために暗記する必要はありませんが、図の音名が実際より高く見える理由として説明しています。

Amの響き:第5フレットでC4、E4、A4が同時に鳴り、3弦でイ短三和音A–C–Eを作ります。
弦が曖昧なら最も細い方から数えます。最細が1、次に太いのが2、その次が3。演奏姿勢では1弦が床に最も近い弦です。
3. 1指を置く
実際の配置は講師やレッスン動画が示します。要点は以下です。
フレットの金属の近くに置く。 金属の帯が隣り合うフレット空間を分けます。すぐ手前でなく中央に置くと、押した弦が金属へ届くまでの距離が長くなり、響く代わりにビリついたり詰まったりします。
斜めでなく平らに保つ。 1指の長さに沿ってほぼ等しい圧で3本に触れます。傾けたり転がしたりすると、弦が指関節間の小さな溝に入り、接触を失って詰まる場合があります。
腕を緊張させない。 バレーの圧は指だけでなく腕と肩の協力から生まれます。手がつり始めたら完全に離し、振ってほぐし、力を減らして再試行します。
第5が難しければ高いフレットを試す。 ナット付近は弦がフレットから高く、間隔も広いため、第1・第2は第5・第7より圧が必要です。第5が難しければ、間隔が狭く必要圧の少ない第7以上を試します。
部分バレーは基礎であり、筋力試験ではありません。 ギター教育者Bradford Wernerは、力でなく精度と効率の技術だと指摘します。最小の圧で明瞭な音が出れば、楽に位置を保持し、疲れずフレット間を移れます。それが目標です。
初回で正しい位置が見つからなくても普通です。次の点検で問題を特定し、狙った調整をします。圧を変える前に位置を変えましょう。
4. 1弦ずつ弾いて確認する
1指を置いたら3弦を別々に弾きます。ストロークでまとめず1本ずつ、次へ行く前に各音を聴きます。

点検の順は3弦(3本中の最低音)、2弦、1弦です。
3本中で最も低いGの3弦から右指またはピックで一度弾き、少し響かせます。次にBの2弦、最後に高いEの1弦へ進みます。
明瞭な弦の音
豊かで丸い音が徐々に減衰し、音高が明瞭に聞こえ、少なくとも1秒は持続してから消えます。
詰まった弦の音
短く絞られた音です。ビリつくか、音高がほとんどない鈍い音になり、ほぼ持続しません。

明瞭な音と詰まった音:各弦を別々に弾くときの聴き分け。
3本とも明瞭なら機能しています。1本が詰まる・ビリつくなら、注意すべき弦が見つかりました。
点検の楽譜
4/4の1小節で、各弦を1・2・3拍の四分音符として順に弾き、4拍目は四分休符です。標準ギター五線譜の下にTABがあります。

第5フレットの点検小節。3弦、2弦、1弦を独立した四分音符で弾きます。五線は実音より1オクターヴ上で、記譜C5=実音C4。
1拍上に3弦、2拍上に2弦、3拍上に1弦の表示。TABなら対応する弦線に5または7が見えます。五線もTABも弾く内容を伝え、好みで選べます。
ゆっくり点検します。毎分60拍がよい出発点で、あればメトロノームを使います。テンポとメトロノームの教材には一般的な速度標語の表があります。
教材もう一度確認すべき弦は?の第3ラウンドは同じ形式の演奏・確認表です。第5と第7の2小節に、明瞭だった弦を記すチェック行があります。各試行直後に記入すると、常に問題になる弦の経過が分かります。
5. 第5と第7を比べる
目標は第5と第7。1指を1・2・3弦に平らに置く形は同じで、ネック上の位置だけが違います。
第5フレット(Am)
実音はC4(3弦)、E4(2弦)、A4(1弦)。音高クラスC、E、Aはイ短三和音です。第5の部分バレーはギター編曲でよく使うAm配置です。

第5の点検小節。3弦、2弦、1弦の順で、各四分音符が1本の弦です。
第7フレット(Bm)
実音はD4(3弦)、F♯4(2弦)、B4(1弦)。音高クラスD、F♯、Bはロ短三和音です。手は2フレット上がりますが、指の仕事は全く同じです。

第7の点検小節。同じ指配置でネックの1段上へ。実音D4、F♯4、B4はロ短三和音です。

Bmの響き:第7でD4、F♯4、B4が同時に鳴ります。Amと同じ部分バレーを2フレット上へ移すと、ロ短三和音B–D–F♯になります。

第7の部分バレー。同じ形をネックの2フレット上へ。
完全な2小節点検
各小節を別々に全弦明瞭に弾けたら、第5の1小節から第7の第2小節へつなぎます。指の形を保ったまま、手を2フレット滑らかに上へ移します。

全2小節の点検。第1は第5フレットAm、第2は第7フレットBm。1指を3弦に平らに保ち、ネック上の位置だけを移します。
両小節は4/4で四分休符で終わります。この休符は重要です。次節で扱います。

ネック上の第5と第7。どちらも中低音域にあり、多くの手の大きさに楽な位置です。
2フレット差で移動を感じやすく、両位置の弦間隔がほぼ変わらないので比較に適します。両方で明瞭に鳴れば、同じ技法をほかのフレットへ応用する準備ができています。
6. 休符中に圧を抜く
各点検小節の4拍目は四分休符。埋めたり飛ばしたりする隙間でなく、診断道具です。

4拍目の四分休符は解放の瞬間。フレット上の位置を失わず、指の圧を短く緩めます。
4拍目は指を弦から離さず1指の圧を緩め、筋肉を短く休ませます。完全に位置を失わずには緩められないなら緊張が過剰です。よい技法は各弦を押さえる必要最小限の圧で保持し、握り続けないことを学びます。
この解放は音楽に直結します。曲では和音変更中もバレーを保ったり、数拍保持して移したりします。指が硬いと移行は遅く疲れます。4拍目の解放は手を固定せず反応できる状態に訓練します。
テンポも関係します。毎分60拍の4拍目は1秒で、解放を感じ次小節前に整える時間があります。制御がよくなれば速められますが、速くても解放を保ちます。速い音楽で省く贅沢ではありません。
4拍目に圧を緩めて小さな雑音がしても心配しないでください。接触の変化で弦振動が変わる音で、制御がよくなると滑らかになります。
講師と練習するなら休符は指が固定されていないか見るよい瞬間です。圧で関節が白くなるか観察し、癖になる前に小さく調整できます。ライブレッスンは楽譜や録音では得られない反応を提供します。Tissimoギター講師は動画で左手を見て、指がどこで弦との接触を失うか正確に伝えられます。
7. 修正のため明瞭・詰まりの弦を一つ記録
点検後、詰まる・ビリつく弦があれば記し、次の反復でそこに集中します。

弦が詰まるとき、圧を増すのが答えであることはほぼありません。まずこの3段階を試します。
教材もう一度確認すべき弦は?は構造化した記録形式を提供します。4枚の点検カードに各3弦(1弦・2弦・3弦)の行と明瞭/詰まりの結果列があり、練習中に記入して最後の「どの弦を再確認するか」に答えます。
弦ごとに問題を分離する
2弦だけが詰まり他は明瞭なら局所的問題です。バレー全体を作り直さず、1指中央が2弦にどう触れるかを確認します。一般的な原因は順に以下です。
- 指がフレットの金属から遠い。 手を少しヘッド側へ滑らせ、問題の弦で指が金属の近くに来るようにします。
- 関節のしわが接触している。 関節間の皮膚のしわが弦と一致すると十分に押せない場合があります。しわから離れるようごく少し転がします。
- 隣の弦が問題の弦を押している。 1指が斜めなら、指の片端が隣の弦を押し、問題の弦の方へ動かすことがあります。

3弦、2弦、1弦の順で個別に。3回の撥弦が、各弦を指で押さえられているか聴く3回の機会です。
全部詰まるなら配置の根本的な問題で、おそらく指全体が金属から遠すぎます。金属の真上に乗らない範囲で可能な限り近くへ置きます。
記録は失敗表ではない
詰まった弦を記すのは誤りの記録ではなく、次の反復の具体的目標を作るためです。1本を記して直す方が3本の詰まりを無視するよりよいのです。聴く・記す・調整する習慣こそ技能で、音は後からついてきます。
両フレットで3本とも明瞭になれば、講師は別のフレットや少し異なる位置を紹介するでしょう。置く、各弦を別々に確認、休符で圧を抜く技法は同じで、番号だけが変わります。半音と全音は1フレット上げると全実音が半音上がる理由を説明します。どの弦でも隣接フレットは同じ音程関係です。
教材バレーの各弦を確認しようは第5・第7の楽譜とフレット図を印刷1枚にまとめます。練習の参照や、取り組んだ記録としてレッスンに持参できます。三和音と転回形はAm・Bmの音程構造を五線と鍵盤で示し、3音の形が曲全体の和声にどう関わるか聴けます。
練習のまとめ
- 第5フレットで1指を1・2・3弦に平らに、金属の近くに置く。
- 3弦、2弦、1弦を別々に弾いて聴く。
- 4拍目に指を上げず圧を少し抜く。
- 詰まった弦があれば記し、次の反復で位置を直す。
- 第7でも同じ手順を繰り返す。
- 両小節が明瞭なら2小節点検へつなぐ。
このテーマの教材:
- バレーの各弦を確認しよう — フレット図、楽譜、短い核心の問い。
- もう一度確認すべき弦は? — 音名表、点検記録カード、演奏・確認表。
関連理論は、三和音と転回形でAm・Bmの形の和声を、半音と全音でネックの音程構造を確認できます。
出典
この記事をオンラインで読む:https://tissimo.co/ja/articles/your-first-partial-guitar-barre-one-finger-three-strings

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