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マルチプル・バウンス・ロール:何回跳ね、どれだけ続けるか

スネアのヘッドの上にスティックを構え、数インチ上から落として様子を見ます。スティックはヘッドに当たって戻り、また当たって戻り、さらに繰り返します。毎回少し低く、少し速くなり、やがて反発が柔らかな持続するざわめきに溶け込みます。それがマルチプル・バウンス・ロールの音で、仕組みも記譜もこの1つの観察から説明できます。

この記事では、マルチプル・バウンス・ロール中に物理的に何が起こるか、数字でなく3本の斜線を使う理由、音符の音価から長さを読む方法、指定拍で明瞭に始め終える方法を説明します。後半には5段階の練習と、対応する無料ワークシート2枚へのリンクがあります。

持続するスネアの音の質感を聴く

仕組みを分析する前に、持続するスネア音を数秒聴きます。マーチングのスネア列、ジャズのブラシ、ロックのフィルのどれでも、個別のストローク列とロールを分ける性質は連続性です。音は一定のノイズ水準を下回らず、個々の打撃が目立つ代わりに音の質感が聞こえます。それをロールが作ります。

楽器でその質感を再現するには、音がどこから生まれるか、どれだけ続くべきかの2つを理解する必要があります。

「どれだけ長く」は完全に楽譜が答えます。記譜は開始時点、埋める拍数、終了場所を正確に示します。記号を正確に読める生徒は、特定の楽器やスティックの音響特性にかかわらず毎回正しい長さで演奏できます。だからロールの記譜は、コンサートやオーケストラの専門奏者だけでなく、すべての打楽器学習者の基礎的な読譜技能です。

打楽器譜表上の4分音符と、符幹に斜線3本のある2分音符。

左は4分音符の単打1つ。右は3本の斜線付き2分音符で、2拍続くマルチプル・バウンス・ロールの記号です。

開始動作と接触を分ける

スティックがヘッドに当たると、下向きの衝撃を1回、つまり1回の開始動作を与えます。その後は別のストロークではありません。ヘッドが押し返し、スティックが跳ね上がって戻り、再び跳ねることを繰り返します。戻るたびが1回の接触です。開始動作あたりの接触数は、ヘッドへ押す強さとヘッドの張りによって変わります。通常の演奏条件ではエネルギーが消えるまでに数回接触します。

下向きストロークの矢印1本が膜に当たり、その後、より小さい青緑の矢印4本が膜から跳ね上がる図。「複数の接触(反発)」とあります。

1回の衝撃、多くの反発。手は下向きのストロークを1回与え、ヘッドの弾性がスティックを繰り返し戻します。

開始動作と接触の区別は、ロールが何かを示すため重要です。バズ・ロール、プレス・ロールとも呼ぶマルチプル・バウンス・ロールは、両手の開始動作を速く交互に行い、それぞれが複数の接触を生むものです。開始間隔が十分近ければ両手の接触列が重なり、連続した質感になります。別々の単打を繰り返すのでなく、各手をヘッドへ押し、反発に仕事の大半を任せます。

Percussive Arts Society(PAS)の標準ルーディメンツ一覧では、複数回の反発を生み、特定の反発回数を指定しないストロークと定義しています。回数を指定しないことが記譜の理解の中心です。

そのため、どちらも持続音を作るダブル・ストローク・ロールとは根本的に異なります。ダブルでは各手が下向き1回と制御した反発1回の正確に2打を行って次の手へ渡し、すべての接触が意図的です。マルチプル・バウンスでは意図するのは開始動作だけで、その後は筋肉でなく物理に応じた楽器の反応が接触を作ります。速さだけが違うように教えると、両方を誤って伝えます。

意図的な2打とマルチプル・バウンスを比べる

違いを明瞭に聴くため、意図的な2打とマルチプル・バウンス・ロールを並べて比べます。

ここでいう意図的な2打は個別に制御した別々の2ストロークで、通常8分音符2つとして書きます。各打を意識して狙い、均等なタイミングで着地させます。それ以上の反発やプレスはありません。ダブル・ストロークのルーディメンツや多様なスティッキングに現れます。

打楽器譜表の別々の8分音符2つ。トレモロ記号はありません。

意図的な2打:別々に制御する8分音符2つ。3本斜線はなく、各打を個別に狙います。

一方、マルチプル・バウンス・ロールでは最初の後の打撃を個別に制御しません。下向きの動作でスティックをヘッドへ軽く押し、弾性に反発を作らせます。開始動作あたりの接触数は固定でなく、スティック、ヘッドの張り、圧力で変わります。

左右の比較図。左は等間隔、同じ高さの印2つで「意図的な2打」。右は高い印1つと次第に低くなる青緑の印4つで「マルチプル・バウンス・ロール」です。

左の意図的な2打は均等な間隔の制御した2打。右のマルチプル・バウンスは1回の衝撃の後に小さくなる反発が続きます。

記譜にも違いが反映されます。意図的な2打は正確なリズム音価の音符で書きます。マルチプル・バウンスはトレモロ記号、つまり符幹上の斜線3本、または符幹のない全音符の符頭を通る斜線を使います。3本は「正確に3回たたく」ではなく、「この音価の間、持続するマルチプル・バウンスの質感を作る」です。実際の接触数は奏者に任されます。

打楽器譜表の2分音符の符幹に斜線3本があります。

マルチプル・バウンスの記譜:3本斜線付き2分音符。斜線は開始動作ごとに多くの反発を示し、正確に3打という意味ではありません。

開始する手を交互にする

単独のプレス・ストロークが分かったら、次は交互にします。片手の反発だけでは質感を維持する前に衰えるため両手を使います。右の接触列が遅くなり始める頃には左が始まっており、両列が合わさって途切れない音を作ります。

順序は右、左、右、左、または左、右、左、右と単純です。単打からロールへ変わるのは順序でなく各打の性質です。鋭く制御したタップの代わりに軽い押し動作を使い、短い間ヘッドにスティックを留め、反発を作ってから離します。

打楽器譜表の4分音符4つの下にR、L、R、Lとあります。

交互の単打R L R L。プレス・ストロークを導入する前の材料です。

遅いテンポの交互単打から始めます。均等で制御できたら、各打の後に1回跳ねさせます(各手の意図的な2打)。自然になったら圧力を少し増やし、複数回跳ねさせます。それがプレス・ストロークです。そこから手を交互にし圧力を調整すると、個々のプレスがつながったロールになります。

短い非計量ロールの持続区間を読む

ロールの最重要の読譜技能は、音価がどれだけ続けるかを示すと理解することです。音価は接触数でなく、持続区間、つまり音符の開始から次の休符や音符までの長さを指定します。

例えば2分音符は2拍の区間を示し、全音符は4拍です。書かれた拍にロールを始め、その区間が終わるまで質感を持続します。

4/4の打楽器譜表で、2分音符のロールの後に2分休符があります。

2分音符の区間:1〜2拍目をロールし、3〜4拍目は完全に止めます。

4/4の打楽器譜表に斜線3本の全音符があります。

全音符の区間:4拍すべてをロールで満たし、この小節には後続の休符はありません。

下の練習は4/4の4小節で両音価を組み合わせます。第1、2小節は1〜2拍目に2分音符のロール、3〜4拍目に2分休符です。第3小節は全音符ロールが4拍を満たし、第4は全休符で完全な無音です。

4/4の打楽器譜表4小節。第1、2小節は2分音符ロールと2分休符、第3は全音符ロール、第4は全休符です。

4小節の練習。活動区間は第1小節1〜2拍目、第2小節1〜2拍目、第3小節1〜4拍目。残り8拍は無音です。

時間軸で見ると構造が明確になります。

4小節16拍の時間軸。1〜2、5〜6、9〜12拍の青緑に塗られたマスにROLL(ロール)、3〜4、7〜8、13〜16拍の枠だけのマスにREST(休み)とあります。

4分音符=60での4小節全体のロール区間と無音。合計は活動8拍、無音8拍です。

計算すると活動8拍(2+2+4)、無音8拍(2+2+4)、4小節計16拍です。各ロールを始める手は先生が選びます。反発密度は違いますが、それは意図したロールの音で、誤りではありません。

拍に合わせて開始と終了をする

音価を正しく読むのは技能の半分です。もう半分は正確に実行し、指定拍ぴったりに始め、休符で正確に止めることです。

早すぎる開始は意図しないように聞こえる小さなアクセントを作り、合奏を乱すことがあります。遅い開始は音のあるべき場所に無音の穴を作ります。終了も同じで、休符へロールを続けると書かれていない音を演奏しています。

2小節。第1は4分休符、2分音符ロール、4分休符。第2は2分音符ロールと2分休符です。

拍に合わせた開始と終了。第1小節は1拍目休み、2〜3拍目ロール、4拍目休み。第2小節は1〜2拍目ロール、3〜4拍目休みです。

確かな開始と終了には遅いクリックやメトロノームを使います。4分音符=60なら1拍1秒で理想的です。休符も声で数え、弾いていないときも拍のグリッドを保ちます。

自己確認として目を閉じて配布資料の練習を試します。常に正しい拍で止まれれば持続区間の感覚が働いています。長すぎたり短すぎたりするなら、ロールの直前と直後の移行を短く切り出し、全体を合わせる前に練習します。

開いた質感と閉じた質感を比べる

スティック圧力とヘッドの張りによって、ロールには2つの明確な質感があります。軽いプレスでは開始あたりの反発が少なく、接触群の間に小さな隙間のある開いた音になります。強めのプレスで両手の反発列が重なるほど、滑らかで連続した、先生によってはクローズド・ロールと呼ぶ音になります。

どちらも誤りではありません。開いた質感が適する状況(遅いテンポ、大きな音量)も、閉じたものが適する状況もあります。大切なのはどちらを作るか制御できることです。

2小節。第1は2分音符ロールと2分休符、第2は全音符ロールです。

開いた質感(第1小節、2拍)と閉じた質感(第2小節、4拍持続)の比較。

閉じた質感は両手の精密な協調と圧力管理を要するので、より練習が必要です。初心者は各手の動きが聴きやすい開いた質感から始めることが多いです。

実用的な目安は、4分音符=60の全音符ロールを4拍の始めから終わりまでほぼ同じ密度で続けられることです。それなら基本のプレスが働いています。完全に滑らかである必要はなく、わずかな密度変化は正常です。ただし途中の急な隙間は、片手がプレスを落としたか交互の速度が不意に下がった合図です。その場合は手順3に戻り、合わせる前に片手ずつ集中します。

ヘッドの張りについて:張りが強いと同じ圧力で反発が増え、閉じた質感を作りやすくなります。緩いヘッドでは同じ結果により強い圧力か速い交替が必要です。かなり緩いなら開いた質感の方が自然かもしれません。正常で、技法が悪い証拠ではありません。望む音が出るまで圧力を調整し、その感覚を覚えます。

練習手順

下のプレビューカードから、この記事に対応する無料2枚へ進めます。その前に、印刷頁なしでも取り組める手順を紹介します。

「制御したロールへの5段階」という図解。クリーム色のカード5枚に1単打、2反発1回、3プレス、4区間、5開始・終了とあります。

5段階の練習、各約1分。遅く始め、各段階が安定してから速さを加えます。

手順1は単打です。楽なテンポでR L R Lを均等に制御します。複雑さを加える前に交互の形を確立します。

手順2は意図的な2打です。各打の後に1回跳ねさせ、各手がリズム内で正確に2回接触します。まだロールに溶け込ませず、反発の感覚に慣れます。

手順3はプレス・ストロークです。圧力を少し増やし、複数回跳ねさせます。反発を無理に起こさず任せます。交替する前に各手で2〜3回の重なる接触を目指します。

手順4は持続区間です。プレスを全音符ロールに使い、丸4拍保ちます。声で数え、正確に4拍目で止め、無音に注目します。

手順5は開始と終了のタイミングです。配布資料の4小節を4分音符=60のクリックで弾きます。ロールの質より毎回正しい位置で始め終えるかに集中します。

各段階が遅いテンポで楽になったら毎分5拍上げて繰り返します。遅く育てた技法は速くてもそのまま使えるはずで、そうならなければ遅い版も感じたほど確実ではありません。これは有用な診断です。遅い版が本当に安定する前に速さを求めるのは、打楽器技法の進歩を妨げる最も一般的な習慣の1つです。

下のウォームアップについてもう1点。第2小節の単打からバズ・ロールへの変化は意図的に急です。8分音符の単打8つの直後にロールを入れる移行で、拍を失わず制御したタップからプレスへ替える練習になります。自然になったら先行単打の数やロールの音価を変えられます。

ウォームアップ。交互の単打8つの後に2分音符のバズ・ロールがあります。

ウォームアップ:第1小節に交互単打8つ、第2小節に2分音符のバズ・ロール。移行が滑らかになるまで繰り返します。

連続性と制御を振り返る

練習後に2つ質問します。

まずロールが連続しているかです。予期せず音が落ちる隙間を聴きます。通常は交替が遅すぎるか圧力が軽すぎて両手の反発列が重なっていません。テンポを下げ、隙間を作る手に集中します。

次は持続区間を制御できているかです。全音符ロールの後に全休符がある小節を弾き、4拍目で止まるか休符へ流れ込むか確認します。流れ込むなら数えるのでなく感覚に頼っています。クリックに戻り、声で拍を数えます。

持続区間の制御を直接扱うのが、配布資料461と練習161です。資料は開始動作、比較、4小節の練習から概念を築きます。練習では時間軸カードのロール区間を読み、接触図を意図的な2打かマルチプル・バウンスか分類し、指定拍で始め終える2行を演奏します。

ワークシートカード「多くの反発、1つのロール区間 — 配布資料461」。tissimo.co/worksheets/snare-buzz-initiation-durationへのリンクがあります。

配布資料461:多くの反発、1つのロール区間 — 開始動作の図、意図的な2打とマルチプル・バウンスの比較、4小節の読譜練習。

ワークシートカード「ロールを始め、区間を終える — 練習161」。tissimo.co/worksheets/snare-buzz-roll-window-checkへのリンクがあります。

練習161:ロールを始め、区間を終える — ロール区間を記し、反発の種類を分類し、指定拍で開始・終了する2行を演奏。

よくある誤りと修正を下のカードにまとめます。

「よくある誤りと修正」という6マスのグリッド。コーラル色の誤り3マス、青緑の修正3マスです。

マルチプル・バウンスを学ぶときの最もよくある落とし穴と修正法。

ロールの長さ早見表

下の早見表は4分音符=60で音価と持続区間の関係をまとめます。

「ロールの長さ早見表」という表。4分音符=1拍、2分音符=2拍、全音符=4拍です。

音価別のロールの長さ。斜線は記号であって回数ではありません。休符で止めます。

原則は単純です。音価は長さの指示です。3本斜線の2分音符は「2分音符の長さ、2拍の間マルチプル・バウンスの質感を作る」。同じ記号の全音符は「4拍保つ」です。記譜は個々の接触数を示さず、奏者と楽器の音響条件に任せます。

斜線を接触数と考える、後続の休符を無視する、1拍早く始めるといった混乱は、次の原則が身につけば解消します。音価が区間を決め、斜線が技法を決め、休符が終わりを示すという原則です。

練習で使う音価の基礎は、Tissimoの2分音符、全音符、休符のシートが扱います。ロール専用の課題は、配布資料461と練習161から始めましょう。

この記事をオンラインで読む:https://tissimo.co/ja/articles/snare-multiple-bounce-roll-duration-how-many-bounces-and-how-long

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